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Das ist ein Tagebuch...

孤立化する中国

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 短い記事であるが、見ているドイツ紙(ZEIT online)に、気になる記事が掲載されていたので、雑に和訳してみる。記事のタイトルは、"Xi Jinping: Chinas Staatschef sieht Welt im "Aufruhr""(習近平:中国の国家元首は世界を「混乱」と見ている)。「習近平は、基調講演で中国に対する彼の見解を明確にしたー中国は自給自足体制となり、したがって「無敵」になるべきである。彼はまた、党の独裁政治を称賛した。」以下、内容である:

 中国の国家元首である習近平は、次世代の共産党指導者のための演説を行なった。同時に、それは中国の政治指導者の一般的な世界観を反映している。金曜日に党誌"Qiushi"(求是)で発表された基調講演で、習はパンデミックに巧みに対処したことを自賛し、中国にさらに自立するよう呼びかけた。「世界中のさまざまな指導者や政治体制がパンデミックにどのように対処してきたかーこれから判断すると、誰がより上手くいったのかがはっきりとわかる。」


 今年の1月11日、習総書記は党幹部学校での勉強会で演説を行った。これは、ドナルド・トランプ支持者によるワシントンでの米国議会襲撃から5日後のことである。中国では、このような基調講演が公表され、党員に提示されて研究されるのが通例である。

 

 中国は、1949年以来統治してきた共産党の党首でもある習近平の下で、政治的再集権化を経験している。かつてこの国は、毛沢東の下で同様のスタイルで支配された。同時に、中国企業の経済的成功により、習は国内で先鋭なナショナリズムを広め、それは現在では海外にも持ち出されている。今日、中国の外交官と外務高官は、他国とその代表者に対し攻撃的な自信と傲慢、および侮辱の態度をもって行動している。


 「誰も我々を打ち負かすことはできない」ーこれが、将来の指導者のための党幹部学校での基調講演の背景である。中国の政治エリートの一般的な見解は、西側は衰退しており、東側、つまり中国は隆盛しているというものである。これは、世界が「根本的かつ前例のない変化」を経験していると習が述べるときの意味である。今日の世界で最も印象的な特徴は、一言で言えば「混乱」である。「そして、この状況はしばらく続くようである」と彼は述べている。課題と機会は巨大で前例のないものであるー「しかし、一般的に我々の機会は課題よりも大きい」と。

 

 習の主な目標の1つは、中国を可能な限り自給自足体制にすることである。また、(この背景には)たとえば米国は、ハイテク部門を中国との競争から切り離したいと考えるようになっているからである。これは、現在、グローバリゼーションが逆風を経験しており、中国が世界に対して独立と開放との関係をどのように扱うべきかを理解しなければならない、という事実に対する彼の訓戒である。演説によると、習は国家に対し、国際分業に適切に対処し、国家安全保障を保護するよう求めた。外資は上手く利用し、安全保障は定期的にチェックする必要がある。

 

 「我々が自立し、自給自足で、国内的に商品やサービスの活気に満ちた流通を維持している限り、国際的な嵐がどのように変化しても、我々は無敵になる」と習近平は述べている。「誰も我々を倒したり、窒息させたりすることはできない。」彼は、「予見可能及び予測不可能なすべての嵐の中で」中国の存続力、競争力、強さ、持続力を改善する発展のための新しい枠組みを提唱した。

 

 以上である。かつて毛沢東が試みたように、中国が孤立化に向かっているような雰囲気である。人権問題等、西側世界からの激しい批判を一蹴し、反民主的な共産党一党独裁体制を堅持したいのだろう。しかし、世界の工場が世界から孤立したらどうなるかーどちらにとってもあまり利益はないような気がするが、その路線で中国と世界は進んでいるような様子がある。