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Das ist ein Tagebuch...

Querdenken(1)

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 見ているドイツ紙(ZEIT online)に、気になる記事が掲載されていたので、雑に和訳してみる。記事のタイトルは、"Querdenken: Die libertäre Verschwörungsmythologie des Geldes"(水平思考:貨幣の自由主義的陰謀神話)。「水平思考運動のイデオロギーは、「世界システムの崩壊」と発券銀行の圧倒について語っている。彼らはこれを陰謀論反ユダヤ主義と結びつけている。」Michael Blume(宗教学者)による寄稿。以下、内容である:

 

 老婦人は、普通預金口座とチラシを握りしめながら、やや心配そうにある銀行の支店に足を踏み入れた。それから彼女は私に次のようにささやいた-「すぐに引き出せるように貯蓄預金から当座預金に預金を振り替えて欲しい。お金を貯金しなければならない。」その婦人の持参してリーフレットに金ののべ棒の写真が見えた。バーデン・ヴュルテンベルク州の小さな町の若い銀行員として、私はその金額に衝撃を受けた。ここで、この老婦人は、売り手に利益をもたらすだけの、非常に投機的な取引のために彼女の貯金を危険に晒していた。「振替金額が多いので、認証がすぐに必要です」、と私は説明し、支店長のオフィスに急いで向かった。彼は状況に気付くやいなやすぐに反応した。彼は顧客であるその老婦人を彼のオフィスに招き入れて話し合い、彼女が大きな誤りを犯すことから救った。1990年代末のある日の夕方、私はこの迅速な対応に対して表彰を受け、そして多くの裕福な人々の恐れについての簡単な紹介を受けた-彼らは預金が価値を失いかけていること、何よりも迅速に密かに貴金属を購入し、胡散臭い投資をする必要があると説得されていた。


 約20年後、驚いたことに、私は再び、貨幣価値の喪失とそれに対応する陰謀神話に関する同じ恐れに直面した。ユーロはすでにドイツマルクに取って代わり、私は経済学から宗教学を研究するようになった。コロナパンデミックでは、抗議運動の著名な人物が、パンデミックの否定と軽視を、金融セクターだけでなく、彼ら自身のビジネスモデルと利益についての粗野な、時には反ユダヤ主義的に訴えられた陰謀と混ぜ合わせている。陰謀神話を長い間扱ってきた反フェイクニュースブログ"Volksverpetzer"のThomas Laschykは、抗議の真っ最中、そして陰謀起業家の増収増益を考慮して、次のような結論に達した:「いわゆる『水平思考』はおそらくビジネスモデルであり、活動家運動ではない。」


 陰謀起業家は、彼らの信奉者からかなりの金額を受領することに成功している-すなわち、物議を醸す寄付を受け入れ、Tシャツや書籍などの商品を販売し、メディアの購読や秘儀的な製品を通じて、インターネットポータルを介した広告収入を通じて、そしてかなりの程度まで貴金属および金融商品の販売を通じて。その際、繰り返されるパターンとイデオロギーの断片を認識することができる-たとえば、医学教授のSucharit Bhakdi(スチャリット・バクディ)は、陰謀神話に満ちた彼のベストセラーの著書の中で、奇妙な方法でCovid 19パンデミックの危険性を否定し、数十万人の視聴者を有するYouTubeチャンネル「ケトナー貴金属」"Kettner Edelmetalle(Gold&Silver)"上で、いわゆる「ワクチン接種」の陰謀と脅迫された収用を警告した。バクディは、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州のドイツ・ユダヤ文化大臣であるKarin Prien(カリン・プリーン)を「子供たちを二酸化炭素中毒にした」と非難した。これは、このCDU政治家が早い段階でマスク着用を支持して発言したためである。「貴金属」販売者であるドミニク・ケトナーは、水平思考のデモ参加者のための連帯演説でバクディに同意した。スチャリット・バクディの1週間後、スイスの陰謀論先駆者であるダニエレ・ガンザー(Daniele Ganser)が、「ケトナー」貴金属の販売のためにYouTubeチャンネルに出演することを許可された。

 

 バーデン・ヴュルテンベルク州政府の反ユダヤ主義に対する代表として、私は2020年春の最初のコロナ第一波の間に、反ユダヤ主義的発言のためにRBBから解雇されたケン・ジェブゼンを-結局は失敗に終わったが-シュトゥットガルトビューネでの講演者として呼ばないように、水平思考に対しすでに警告していた。しかし、水平思考-711組織が憲法擁護庁によって監視される一方で、後にKenFMスタジオのゲスト、金融商品の販売者、バリューユニオンのメンバーであるマックス・オッテは、「起業家、広報担当者、経済学者」として発言した。彼はすでに2019年夏に、AfDとの関係と、右翼過激派によるカッセル地区議長ヴァルター・リュブケ(Walter Lübcke: CDU)暗殺に関する軽蔑的な発言により、CDUからの除名を要求された。2021年の初めまでAfD系列のDesiderius Erasmus 財団の理事会メンバーでもあったオッテは、2019年6月に次のようにツイートした。「#リュブケ-ついに#主流は新しい#NSU事件を起こし、それを掻き立てることができる。#殺人者は経済的に恵まれなかったようだ#単独犯であるが#メディアはすでに›右翼のシーン‹に反対する、何かと言うと常にそれは、#右翼過激主義」。そして大規模な市民の抗議の後にのみツイートを削除した。2020年5月31日にシュトゥットガルト証券取引所で行われた水平思考の演説で、オッテは彼の著書 "Weltsystemcrash"(世界システム破綻)を宣伝し、「コロナと現金廃止は同じコインの両面である。これらはビジネスモデルである。[.. 。]その背後には財政的に強いロビー運動がある。残念ながら、その背後には多くの政治家もいる。」オッテの演説は、「非常に強い力」でささやいたが、現在、数万と6,000以上の「いいね」で視聴されている、マルクス・ゲルトナー(Markus Gärtner)のYouTubeチャンネル"Privatinvestor-Politik-Spezial"においても拡散されている。


 金販売者と陰謀論者:Covid-19のパンデミックが「現金廃止」に役立つという考えは、まったく奇妙に思える。それにもかかわらず、オッテは彼の著書 "Weltsystemcrash" で世界的な陰謀の存在を主張し、それはとりわけアメリカの政治学者ジョージ・フリードマンを想起させる。それは「ドイツの技術とロシアの資源の組み合わせを防ぐための100年間のアメリカの戦略」であった。国粋主義的、人種差別主義、反ユダヤ主義の暗示が混ざり合って、オッテは、たとえば「大量移住」も「皮肉な帝国の技術」である可能性があると主張するとき、彼の粗野な陰謀の信念を読者に納得させようとする。「バビロニア人でさえ、よりよく制御するために、イスラエル民族を移住させた。」あるいは、差し迫った破綻が「金融ロビー」によって実行されていると想定する。オッテによれば、適切なシステムだけが助けになる。「ゴールドは中央銀行と現代の経済学者の天敵である。[...]ゴールドと現金のない世界の通貨システムは中央銀行と政府にとって楽園になるに違いない。」一方、「物理的ゴールド」を保有する「プロ投資家向けAIF(オルタナティブ投資ファンド)」であるマックス・オッテ・マルチプル・オポチュニティ・ファンドは、明らかに効果的である。マックス・オッテ・資産形成ファンドとPIグローバル・バリュー・ファンドも一般に公開されている。

 

(続く)